器用で頭のいいひと | 75点 | コミュニティ

http://www.1101.com/tsunku/2006-12-19.html
より。

ええ。あの子は、たしかに器用で、
頭もいいんですけど、
じつは、どんくさいところがあるんですよ。
で、そういう人にありがちなことなんですが、
自分がつまづかないために、
無駄な動きをどんどんはしょっていくんです。
それが、あのスピード感につながってるんですけど。

それが、どこかの拍子で
「つまづいてもオッケー」ってなって、
ようやく最近は、
「オトナになった松浦亜弥」とか
「セクシー松浦亜弥」みたいな、
わかる言葉にやっと置き換えて
もらえるようになったというか。

それはすごくいいことだと思うんですよね。
たしかに、デビュー当初のあの子は
ものすごく個性的で、
過去になかった存在だったと思うんですけど、
「天才」と呼ばれる人たちは、
どこかで人間にならないと
あんまり長続きしないと思うんですよ。

天才」として生まれただけだと、
仕事になる前に終わっちゃうのね。

http://www.1101.com/tsunku/2006-12-20.html より。

これを、音楽の先生が教えたら、ふつうに
「♪じんせーいって、すばらしー、ほらだれかとー」
っていうふうに歌わすと思うんですけど、
ぼくはこの曲を、ゴスペル風のリズムで
「♪じん・せい・って
 す・ば・ら・しーー
 ほら・だ・れ・かとーー」
っていうふうにフリもつけてアレンジしたんです。
だから、そんなモーニング娘。を見て覚えた小学生の子は、
オーディションで『I WISH』を歌うときには、
かならずそのリズムで歌えるんですよ。
音がとれなくても、フリを見て覚えてるから。
それだけでもね、ちょっとくらいは、
リズムの75点に貢献したかなと思ってるんです。

だから、「音楽の授業」を
「リズムの授業」に変えてくれたら、
たぶん小学校3年生ぐらいまでの子どもたちは
絶対楽しいはずですよ。

http://www.1101.com/tsunku/2006-12-25.html より。

もうひとつ、若いころの失敗で言うとね、
ぼくはメモをしなかったんですよ。
「メモしなきゃ忘れるようなことは
 そもそもたいしたことのないことだ」
とか、えらそうなことを言ってね。
ところがね、ここ数年で
たくさんメモをするようになったらね、
ものすごく役に立つんだ(笑)。

要するに生な情報っていうか、
そのときドキドキしてるようなことを
メモしておけば、使えなくたっていいんだよ。
そのことをね、若いときからわかっていて
ちゃんとやってる人っているんですよね。

強いですよ、それは。

あの、なんていうの、
ちゃーんと風呂入って寝る人ね。
毎日、しっかりと同じ時間にね。
それで作曲なんかしてたらね、強いですよ。

村上春樹ってそういう作家ですよ。

だから、作家なのに、
フルマラソンにも出られるし、
税務署の申告も書けますし。
朝早く起きて、午前中に仕事して、
で、奥さんが褒めてくれることが
ほとんど唯一の望みっていう。
で、機嫌、別に悪くないし。

いいっすね、人生、
トライアスロンみたいな人ですね。

http://www.1101.com/tsunku/index.html より。

ぼくが中心でなくてもいいんですよ。
あと、宗教じゃないから、出入りは自由で。
そういう場だけがあればいいなと思って
「ほぼ日」を始めたわけですから。
何かをやるから集まるわけじゃなくて、
集まること自体が楽しい。
そのこと自体が楽しくないとつまんない。

来たくない人がわざわざ来る必要もないし。
で、そういう場ができたら、
背負ってでも売りたいものがあった場合に、
背負わなくてもここに置いておくと
「好きな人、いるはずだよ?」
ってなるんですよ。

「こうなんないとねぇ」な新年早々、涙そうそう